2022年JR東海のCMで奈良のキャンペーンがはじまりました。「いざいざ奈良」のキャッチコピーで、出演の鈴木亮平さんが奈良各地を巡ります。「東大寺・ならまち編」では『茶論(さろん)』のかき氷が紹介されていて、背景の鹿の屏風とても素敵で、ぜひ実物がみてみたいと思い行ってきました。
『茶論』奈良町店は、近鉄奈良駅から「餅飯殿(もちいどの)商店街」を抜け、歩いて約8分ほど。
築約130年の町家を利用した店舗で、黒い格子が渋い。
店舗入り口には、キャンペーンのポスターが貼られていました。
夏季限定の「白いかき氷」のメニュー。「季節の主菓子と飲物セット」では奈良の名店 「樫舎(かしや)」製の季節を感じる主菓子とのセットが楽しめるようです。
ほかにも「茶道体験のワークショップ」を定期開催。抹茶を自点てできるセット、道具(茶筅・茶杓)をつくるワークショップ(要予約)などお茶にまつわるいろいろな楽しみが体験できるお店となってます。
入口を入ると中川政七商店のテキスタイルブランド「中川 遊」の店舗になっており、奥に「茶論」の入り口があります。
いつもは順番待ちの人であふれていますが、午前中に伺ったおかげか、待ちもなくスグ席に案内してもらえました。
店員の方に案内され、廊下を渡りお座敷に向かいます。右手には素敵な中庭が。
お座敷入って右手には床の間。書院造りの間取り。
夏にあわせてか、涼し気な滝の掛け軸がかけられていました。
違い棚にはCMに出演されていた「鈴木亮平さん」のサイン色紙が。
座敷の向かい側には、デーーン!と鹿の屏風絵。
こちらは、大和(奈良県)出身の画家・内藤其淵(ないとうきえん)さんの作品。
内藤其淵さんは、江戸時代に大和興福寺の修南院に仕え、円山応挙の門人である菊谷葛陂に学び、鹿を描く名手いわれたそうです。逸話でには、牡鹿がこれを本物と思い飛び込んできたとか。なんとも美しい☆
席につき、注文はもちろん「白いかき氷」! トッピングの「濃い抹茶付き」で。
注文書には鹿さんの置物。
周りの建具やかざりなど美しい意匠が施されています。
建物内を眺めているとかき氷が到着。
奈良・樫舎(かしや)謹製のあんこ・白玉・寒天と4時間煮詰めたこだわりの練乳を使用した茶論オリジナルのかき氷。
氷は72 時間かけて凍らせた純度の高い日乃出製氷の大和氷室を使用。
練乳が苦手な自分なのですが、こちらのかき氷はミルク臭い感じがなく、やさしい甘さが広がる感じで全然OKでした。
一口味見をした後はすぐさま、トッピングの濃茶をかけ流し。白いかき氷に濃茶の緑が映えます☆
濃茶の部分、白い部分、あんこと一緒にたべたりと色んな味わいが楽しめる贅沢なかき氷でした。ご馳走さまでした☆
販売期間は、2022年 5 月 11 日(水)~9月中旬まで。
内藤其淵さんの素敵な鹿の絵に出逢える素敵でいただくかき氷。
歴史も感じることができて奈良ならではだったよ。
氷の神さまを祀る「氷室神社」を中心に、かき氷は奈良の名物のひとつになったね。
奈良のかき氷の進化が止まらないね!