年始の万葉粥の美味しさに感動し、自分の中で粥熱がアップ。奈良名物の茶がゆを食べたい!とグーグルさんで検索してピックアップした「塔の茶屋」へいざ行かん!
「塔の茶屋」は、昭和38年に興福寺の五重塔の近くで創業。その後、興福寺の境内整備に伴い、平成28年にならまちに移転されたとか。
場所は、ならまちでも観光で賑わってる通りから一本外れた静かな場所。門構えも趣があり素敵。
この時期は「七草がゆ」もやっていました。が、自分は「茶がゆ」一択。
さぁ、門戸を潜ります。
失礼します。
室内はスッキリとした和スタイル。会計の上に下げられている照明が二月堂に下げられてるのと同じデザイン。奈良感あるー☆
注文は『茶がゆ弁当』をお願いしました。(夜は茶がゆ懐石のみ予約制です。)
運ばれてきた『茶がゆお弁当』は一つの容器に詰めている訳でなく、膳に並べられた品々。
茶がゆは一般的にほうじ茶で炊くことが多いそうですが、こちらの茶がゆは緑茶(抹茶の原料となる碾茶)を使ったきれいな若草色。
お米は粒感が残っていてさらりとした口当たり。味はあっさり、緑茶の爽やかな香りを楽しむ仕立てです。
その分、膳の中にある奈良漬や漬物が、茶がゆのアクセントに。ピンク色のこちら、玄関先にあった椿とリンクしていて演出がニクい☆
1月と言うこともあって、膳の中は正月を満喫できる内容。
なますや黒豆、数の子、海老、椀の中の具は、長寿吉兆の象徴である亀の甲羅紋様の六角形と多福が詰まった仕立てで縁起担ぎまくり。
一品食べるごとに口福。味の滲み具合や焼き具合、丁寧に作られてる感じ☆
最後の締めは、ぷるぷるの「わらび餅」。自分のペースでじっくり味わえて満足満喫。
季節によって内容が変わおかず。何度訪れても楽しめるね。
器の中にぎゅっと詰まった一品一品を楽しみながらゆっくり味わって優雅な気分になれたヨ