ずっと気になっていた、うずまき飾りの楼閣がある『唐古・鍵遺跡』。桜とのコラボが見てみたいと機会を待って待ってやってきた開花のタイミング。限られた時間ながら勢い任せに電車に飛び乗り、最寄駅の『近鉄石見駅』に到着。
駅前に「ぐるっと三宅町てくてくマップ」の案内看板。
散策する寄り道どころが満載☆ 日が落ちるまで時間がないのでわかりやすいルートで。まずはまっすぐ国道24号線まで出て、右折で目的地を目指します。ここから徒歩約20分の道のり、いざ行かん!
トコトコ進んでいると途中、レンゲ畑に遭遇。これだけあると圧巻! 春ですね。
歩いているといちご畑や趣のある神社など楽しい道中。
「寺川」に差し掛かると川沿いにずらっと桜並木。
まさに満開、見頃。ここも川沿いに歩いてお散歩楽しそうーっと後ろ髪ひかれつつ、先を急ぎます。
近づいてくるとマンホールの絵柄が「うずまき楼閣」バージョン! 町のシンボルなんだと実感。
途中、給水しつつ日の落ちる前に目的地に到着。
ついて見ると、すごい整備された公園。いつもうずまき楼閣周辺を切り取った写真しかみてなかったので、来てみないとわからなかった景色。
入り口入ってすぐにある建物がミュージアムになっていて出土品が展示されているとか。玄関先にゆるキャラ「楼閣くん」。楼閣のくるりんをダイナミックに表現しておる。
ミュージアムの先を見つめると、ドカーーーーーーーンと広がった原っぱに「くるりん楼閣」いたーーーーーーーっ!
さすが奈良っ!広々がすぎる。
唐古・鍵遺跡は、幾重もの環濠に囲まれた弥生時代の集落の遺跡。今から約2,000年前、奈良盆地の中央の地に関西の弥生時代を代表する日本最大級のムラがあったそうです。その広大なムラ跡を活かした公園。それはそれは広いです。
復元楼閣
唐古・鍵遺跡のシンボルタワー。うずまきの屋根飾りがかわいい建物。
この楼閣は、紀元前1世紀頃の壷に描かれた絵画を元に復元しました。刻み梯子で登る高床建物で、欄干には鳥、屋根には渦巻き飾りがついています。宗教的な建物として、唐古・鍵遺跡のどこかに建てられていたと推定していますが、実際に楼閣が建てられていた場所はまだ特定できていません。
唐古・鍵遺跡史跡公園内の案内看板より
楼閣とは「重層の建て物」という意味。弥生時代にも高層建築があったという証拠となった貴重な発見だったそうです。 中国風である楼閣の絵画から、中国大陸とのつながりの可能性も考えられているとか。
中に入ることはできませんが、いろんな角度からパシャり。よく見ると鳥さんがいる!
唐古池
唐古池は、江戸時代の農業用のため池。池の下にも、弥生時代の遺跡が眠っているとか。
ため池なので流れて行くことなく片隅に集まった花びらが絨毯のよう。
西日がさしてきて楼閣がシルエットに。風にそよぐ花びらが光に透けて素敵。
黄昏時の光で水面がキラキラ。
池の周囲には遺跡に関した詳しい案内板が点在してました。
ぐるりと桜並木がため池の周りを彩ってます。風がなければ水面に映り込むリフレクションも美しそう。
弥生の建物広場
柱の模型を再現したモニュメント。一番太い柱で、直径83cmもあったとされていて、弥生時代の建物の大きさを感じることができます。
こちらサイドからも楼閣&桜を入れてパシャり。
空が広いので、気持ち良い。ぐるり歩きまわって満足☆
帰りに「道の駅 レスティ唐古・鍵」へちょっと寄り道。
唐古・鍵遺跡の道路向かいにある道の駅。1階では田原本町内の新鮮な野菜、果物、花や特産品など購入できるので、こちらとセットでのお出かけおすすめです。
3階のテラスから「唐古・鍵遺跡史跡公園」をのぞいてみた。
見下ろしてるこの場所は「からこカフェ」のイートスペースになっていて地産地消のメニューを味わえます。2階・3階と席数もゆったりあるので便利。
「唐古・鍵遺跡史跡公園」では、弥生時代を感じれる土器づくりや火おこし体験など色んなイベントも開催されてるよ。
黄昏時の水面のキラメキと風でそよぐ桜がエモかった。今度はゆっくりと田原本町巡りでまた訪れてみたいな。